タイの風水について考える
バンコクを中心の今回のタイ旅行。
中国とは地続きですから、いろいろな中国風水の影響を見ることができました。
それと同時にインドとも地続きのタイ。
インドの影響も多々受けていて、大変興味深かったです。
今日は、タイで見かけた風水的なあれこれなどを考えてみようと思います。
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タイの都、バンコク
タイは、国土面積が日本の約1.4倍、人口が約半分の、ゆったりとした南国の国です。
今までにざっくりといって4つの王朝が起こっています。
最初の王朝が起こったのは北部のアユタヤ地方。
やがて王都はビルマの侵略を受け滅びます。
ビルマとの闘いの話は手に汗握ります。
ゾウの上で、ビルマの皇太子とタイの王様が一騎打ちをして、タイが勝っているんですよ。
ゾウの上で戦い! スケールでけ~。
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その後、バンコクへは今の王朝の始祖、ラーマ1世が遷都をしています。
バンコクの正式名称を皆さんご存知ですか?
バンコクの正式名称は、
クルンテープマハナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーアユタヤー・マハーディロッカポップ・ノッパラットラーチャターニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピーマンアワターンサティット・サッカタットティヤウィッサヌカムプラシット
(イン神(帝釈天)がウィッサヌカム神に命じてお作りになった、神が権化としてお住みになる、多くの大宮殿を持ち、九宝のように楽しい王の都、最高・偉大な地、イン神の戦争のない平和な、イン神の不滅の宝石のような、偉大な天使の都。)
というんだそうです。 w(゜0゜)w
これいえると、結構一芸として使えそうです。
名に恥じない、花が咲き乱れる美しい都でしたよ。
バンコクは、もともと、ゆったりとうねるチャオプラヤ川の左岸にあったのだそうですが、それをラーマ1世が右岸にうつしました。(1番のとこね)
地図:ウィキペディアより引用
理由はその方がビルマからの侵入が容易ではなくなるため、とのことでしたが、風水的にみて、左岸よりも右岸の方が運気が良いのです。
遷都、大正解でした。
なぜ右岸の方が運が良いのかって?
それはね。
右岸と左岸の関係がこんな感じになっているからなんですよ。
ゆるゆると蛇行して、大地の恵みと良い気を発するチャオプラヤ川。
遷都の当時は、さぞ美しかったことでしょう。
バンコクのあたりではこんな風に、右岸を抱き込むように流れています。
この、抱き込まれるような、曲線の内側は、有情(うじょう)といって、気の恩恵を得られるところといわれています。
逆に、円の外側の土地は、川や道路からの殺気があたるので、無情(むじょう)の地と呼ばれています。
実際、大雨が降ると、増水した川は外側に膨らんでいきますので、無情の地の方角で決壊しやすいのです。
現代の我々の住まいでは、川だけでなく、道路や鉄道にも、この有情、無情の考え方ができると風水では考えられています。
道路が自分の家に迫ってくるようなカーブを描いていたら、無情の地。
逆に道路が自分の家を守るようにカーブを描いていたら、有情の地といって、吉地となります。
バンコクは、最初にあった地から、有情の地に移したことは、大変良かったことだと考えられます。
中国と地続きのバンコクは、中国からの知恵も沢山入ってきていたのでしょう。
誰か、ブレーンがいたのかもしれませんね。
人工的に作り上げた、バンコクの吉地
バンコクが風水的にいいなぁ、と思う点をもう一つ。
南側がぱーっと開けて海になっているのですよ。
これ、東京もそうなのですが。
南がぱーっと開けている地はとても風水的に良いのです。
北は高い山や建物、南は開けていること。
これが北半球の風水の基本です。
お日様は南からやってきますし、寒風は北からやってきますもの。
これは一般の家にも言えることなんですよ。
南は見通しが開けていて、北の方は、大き目の家やビルが建っていたり、屋敷林があったり、少し高くなっていると吉なのです。でも、北が崖や極端に段差になっているのは危ないのでいけません。
さらに運河を掘り、山のような仏塔をたてる風水術
有情に作られたバンコク。
実はこれだけではまだ弱いんですよ。
風水の吉地とは、モデルでいえば京都。
北を連なる山々に囲まれ、左右を桂川と鴨川に囲まれています。
さらに、川は蛇行しながら、奈良県方面に流れていきます。
最近は新幹線が通ったりして気がやや分断されているのですが、京都はもともと風水的にみて大吉地なんですよ。
川の向こう側には両方ともなだらかな山に囲まれています。
うおお、吉相だぁ!
こんな感じ。
ちょっと絵があれですが…。
バーバラは古い文献のこの図を見るたびに、女性器と似てるなぁ、と思います。(←心が汚れきっている)
吉地とは、このように、連なる山からのエネルギーが、水にせき止められて噴出するところにできます。
両側を川の有情(囲むような感じ。円の内側)で守られ、そのさらに外側には山が守るような感じになっている。
2つの川は合体して、さらにゆるゆると(ここポイント。くねってること)流れていくこと。
ゆるゆるとするためには、南にも丘が必要です。
京都は、あるんだなぁ、これが。
南に川をゆるゆるとさせる丘があると、朱雀が活発化され、芸能や芸術が花開くともいわれております。
京都、まさにそんな感じよね。
さて、話をバンコクに戻しますと、左側はチャオプラヤ川に守られているんですが、右側に川がなかったんですよ。
で、作っちゃいました。運河。
右側に、王宮を守る感じに、運河が掘られています。
さらに、バンコクは、確かにはるか北には山はあるのですが遠いという点を補うためか、当時にしては相当巨大建造物と思われる、都を守るお寺の仏塔を立てて、気を活性化させております。
まさに、なるほどなぁ、世界的有名な都に発展するわけだよ、バンコク、って感じなんです。
暑いバンコクですが、調和をとるようなゆったりとした水のエネルギーに支えられ、とても気持ちの良い都市となっております。(車の横断は要注意だけどさ)
タイの国花である黄色い花を一面に咲かせた大木があちこちにあって、南国の花々が咲き乱れる美しい都です。
あちこちに咲き乱れる南国の花々。写真はアユタヤ。
タイならではの化殺の風水テクニック
現代バンコクで、「おっ!これはすごいぞ!」と思った風水テクニックがこれ。
ガルーダ君なのでしょうか?
これが、高速道路やスカイトレインに向かって、いくつもいくつも姿を現します。
手をがばっと広げて、通せんぼするみたいに。
必ず、高速道路や、スカイトレインの線路に向かってとうせんぼしています。
実は、真っすぐ一直線の道路、特に高速道路の高架線が家の前を横切っていたり、線路が家の前を横切っていたりするのは、風水的にかなりの凶相となります。
がーっと車や電車が通るたび、せっかくたまった気ががーっと持ってかれちゃうの。
日本や中国としては、凸面鏡で殺気をはねのけたり、家の玄関に水晶ドームを置いたり、いろいろなアイテムを使うのですが、タイの場合はこれ。
ガルーダ君。
高速道路やスカイトレインに乗っていて、このガルーダ君の前を通ると、物理的に跳ね返される感がかなりの圧であります。
効いてます。
現代建築物が多くなってきたタイの街をしっかりと守っている印象でした。
他にも街の守りに、街角に大きくて強そうなヤアズ君がいたり、インド寺院には、例の顔のみえないティルパタの神様がいらっしゃったり、タイは風水的にみてもとても興味深い街でした。
顔が見えない、髪の毛が大好きなインドの神様の話はここ。
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