北極星と妙見さんと皇室の行事のこと
前回の記事、東洋の占いとして知っておきたい北斗七星のことで、北斗七星と北極星にはきっても切れない関係があるというお話をいたしました。
本日は北極星=妙見さんのことについてお話いたしますね。
今度令和最初のお正月がまいりますので、そのときに行われる皇室行事と北極星のお話も少しだけレポートいたします♪
スポンサードリンク
我は北辰菩薩、名を妙見という
「七仏入菩薩所説大陀羅尼神呪経」に、我は北信菩薩、諸国を守る霊験が甚だあらたかだから、名前を妙見という、と記述のある妙見さんは北極星を表します。
(我北辰菩薩名日妙見今欲諸神擁護諸国土所作甚奇特故名曰妙見(以下漢字がえんえんと続く))
日本にはざっとこんな数の北極星の神社があるんですって:
北辰神社:22社
妙見神社:419社
鎮宅霊符神社;7社
天之御中主(あめのみなかぬし)神社:56社
北斗神社・七星神社: 12社
星神社・星宮神社: 467社
名前は違えど、みな、北極星系の神社です。
お稲荷さんとかに比べたら少ないけど、立派なもんですわ。
星神社が面白いところは、半数が栃木県に集中しているんですって。やはり家康さんの関係なのかしら?
なぬ!? 鎮宅霊符神社とな!? 道教との関係ばりばりね。鎮宅霊符神社というのも北極星系なのですね。
通常、神社は、天照大神のエネルギーを取り入れる、子山午向(南向き)系のものが多いのですが、北極星の力を取り入れる星系の神社は、北向きのものも多いのですって。
例えば、和歌山県の北辰妙見神社の社殿はずばり、北向きです。
お参りの際は、どんな向きに本殿が建っているのを、不敬にならないようにこっそり計測してみるのも面白いかもしれません。
神社の向きから、系統を推測する。う~ん、高度な風水のかほりがいたしますね。
三菱財閥の創業者、岩崎弥太郎さんは、安政元年(1854年)、家から2km弱にある、高知県安芸市の妙見山(448m)に登り、山頂の星神社に参拝。
「後日、英名天下に轟かざれば、再び帰りてこの山に登らじ!」
と、堅く誓ったのだとか。
天下に轟くご出世をなさったのですから、仕事運を授かりたい人は参拝すると良いかもですよ。
ちなみに、三菱の基礎は土佐藩の海運事業を引き継ぐことから始まるのですが、海運と北辰信仰には深いつながりがあるのだそうです。海運関係の人も北辰神社系列にご参拝なさると厚い守護が受けられそうですね。
スポンサードリンク
正月の皇室祭祀と北辰(北極星)と、北斗七星
天皇が宮中において、国家反映と国民の平安を祈る祭祀を「宮中祭祀」と申します。
年間を通して大小さまざまな祭祀が行われるのですが、令和元年は特に貴重な祭祀を沢山垣間見る機会に恵まれた良き年となりました。
実は正月の宮中祭祀には、北極星や北斗七星と深いつながりがあるんだそうですよ。
今は少し違うそうなのですが、古来よりの宮中祭祀はこんな感じだったのだそうです。(参考文献:神道と風水 河出書房新社 戸矢学先生)
1月1日早朝の四方拝
旧歴の1月1日に行われる、今上天皇陛下ただお一人で行われるもともとは陰陽道の祭祀です。
1月1日寅の刻(午前4時頃)、天皇は黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)という黄色の朝服をお召しになり、平安京の清涼殿の東庭に出御なさいます。
天皇は北に向かい、自らの属星を配します。(ね、北、でしょ? 属星とは、禄存星とか巨門星とか)
次に天を拝し、西北に向かって地を拝し、四方を拝し、山陸を拝しますが、その詳細は明かされておりません。
この順番、陰陽道や風水的にどんな意味があるのか、自分なりに推察したり、研究してみるのもやりがいがありそうですね。
このときに唱えていた、道教の呪文、「江家次第」というものがあったと伝えられています。
ちょっと長いけれど、戸矢学先生のご本から拝借。
賊寇之中過度我身 毒魔之中過度我身 毒気之中過度我身 毀厄之中過度我身
五鬼六害過度我身 五兵口舌過度我身 厭魅呪詛過度我身 百病除癒過度我身
所欲隋心過度我身 急々如律令
急々如律令!?
これって、まんま陰陽道で使う呪文ですよね?
悪い物を排除する言葉を呪文化したものなんですって。
現在では、元旦の午前五時半頃、天皇陛下が黄色の衣をお召しになり、宮中三殿の西側にある神嘉殿で伊勢の内宮、外宮に拝礼し、四方の諸神を拝するといった感じになっているそうです。
2020年、四方拝の神社・陵をお参りしてみて、歴史ロマンを感じてみてはいかが?
元旦に行われる四方拝なのですが、拝する神々や陵は決まっているのだそうです。
伊勢神宮(内宮・下宮)
天神地祇(天津神・国津神)
神武天皇陵
先帝三代の陵
武蔵一之宮 氷川神社
山城国一之宮 加茂神社
石清水八幡宮
熱田神宮
鹿島神宮
香取神宮
以上
この一覧が公表されてから、学者の論議が収束したことはないのだそうです。
なぜ、この神社なのか?
氷川、賀茂、岩清水、鹿島、香取に何か意味があるのか?
なぜ、寺はひとつも入っていないのか?
不思議ではありませんか?
これらの神社を巡り、歴史ミステリーを紐解く、なんていうライフワークを持つのも楽しそうですよね。
ちなみに、銀座まるかんの斎藤一人さんのお弟子さん達のオフィスにいくと、まずは神社を拝みます。
(関係者ではないのですが、誰でも遊びにいっていいので、行ったことがあります)
そのときも、天之御中主、鹿島神宮、香取神宮を拝みます。 大きな声で「お守りいただきましてありがとうございました」と感謝をいたします。
神々の中心、天之御中主はわかるのですが、なぜこの神社が次にくるのでしょうねぇ。
ロマンやわ~。
鹿島神宮奥宮
全国の北辰神社の位置
最後に資料として、全国の北辰神社を載せときますね。大小さまざまですけれど、お近くのところがあればおでかけになってみてください。
北辰神社(宮城県栗原市)、星神社(福島県南相馬市)、北辰鎮宅霊符社(群馬県前橋市反応神社境内社)、北辰神社(埼玉県さいたま市)、天御中主神社(千葉県成田市佐倉市鴨川市など)、北辰神社(長野県飯田市)、北辰神社(大阪府堺市開口神社境内社)、北辰神社(兵庫県姫路市他)、北辰妙見神社(和歌山県伊那郡)、北辰神社(島根県雲南市、益田市)、志度石神社(山口県大島郡)、北辰神社(大分県若宮八幡や宇佐神宮の境内社として)、天御中主神社(鹿児島県霧島市)
いかがでしたか、本日は、北極星と妙見さんと皇室の行事のことというお話でした。
関連記事:
スポンサードリンク
インド人による本物のインド占星術、家の気とあなたの運勢からみる本物の風水はこちら!
⇒ 開運宝箱 https://kaiuntakara.thebase.in/