本当にあった賢者の石と、日本の聖地との関係性

鋼の錬金術師や、ゲームなどでおなじみの「賢者の石」。

不思議な能力を持っていたり、死者を蘇生させたりする、なんていう設定で出てきます。

 

賢者の石」と呼ばれる石が、本当に存在することをご存じですか?

本日は、本当にあった賢者の石と、日本の聖地との関係性、というお話です。

 

実際、古代のスピリチュアルとは、とても関係があるみたいなのですよ。

スポンサードリンク



賢者の石と呼ばれる辰砂(しんしゃ)

辰砂は、弥生時代の昔から、赤い色の原料として用いられてきた石です。

目にも鮮やかな、美しい鉱石です。鉄の赤よりも深い、魅入られるような赤い色をした石です。

 

この鉱石、主成分は硫化水銀(II)。化学式はHgSです。

この赤い石を数百度に熱すると、水銀が取れるのです。

 

古代では、水銀は不老不死の薬になるといわれていたり、金の精錬などにも深くかかわっていたので、辰砂は、「賢者の石」と呼ばれていたのですよ。おお~!リアル賢者の石だぁ。

スポンサードリンク



この神秘的な賢者の石は、赤い顔料としてだけでなく、不老不死の妙薬や漢方薬(!)として用いられたり、さまざまな宗教儀式にも使われていました。

辰砂は、丹、という字が用いられていて、粉末にしたものを、丹(に)とか、丹砂(たんさ)とか朱砂と呼んでいます。

 

日本でも、古くから寺社などに用いられ、古いところでは、キトラ古墳や高松塚古墳でも使われていることが知られています。

古い神社の赤い鳥居や、赤の顔料が塗られている建物や彫刻類にはこの賢者の石から取り出された朱色が用いられていますので、何回も火事にあった神社の周りの土地を調べてみると、通常より水銀の多いところがあるそうなんですよ。

あまり古い寺社のすぐ近くに家を建てることもないでしょうが、もしも建てられる場合は、土壌の調査をした方がよいかもしれませんね。鉛とかもね。

 

風水では、寺社のすぐ近くの土地は、格が高すぎたり、神様の通り道があるといわれていたりして、あまり普通の家を建てるには適さない場合があり、住むと著しく体調を崩される方がたまにいますが、実はこんな土壌の問題なんかもある場合があったりする?と、個人的に思っています。

 

奈良の大仏建立までの際に使われた水銀量は、2トンにも及ぶといわれています。

発生する有毒な水銀のガスを吸い込んで、死者が多数でたのだそうです。

写真、Wikipedia 辰砂より引用

URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BE%B0%E7%A0%82

聖地と賢者の石の産出場所は一致している

日本って資源がないないといわれていますが、量は少ないのですが、実は鉱物の百科事典と言われる位、種類は多いのですよ。

 

この辰砂がとれるところも日本各地にあります。

辰砂が取れるところには「丹」のつく地名が沢山残されています。

 

辰砂の鉱脈を見つけた人は、莫大な富を持つようになったといわれています。

なにせ、金の精錬、薬、防腐剤、顔料にメッキなど、使い道が豊富ですので、引く手あまたなんですもん。

 

ちなみに、古式ゆかしい薬の名前に、○○丹といったネーミングが多いですが、これは、この辰砂系のお薬なんですって。今はもちろん水銀は入っていないでしょうけどね。

ところで、賢者の石が存在するところ、実に興味深い結果になっているんですよ。(ぐいっとお膝乗り出し)

賢者の石は、九州の熊本や大分から始まって、四国を横断、紀伊半島に入り、伊勢から長野、その後フォッサマグナから茨城県へ抜ける中央構造体にそって産出されています。

気が付きました?

 

賢者の石は、軒並み、「聖地」と呼ばれる土地から算出されているんですよ。

実は、熊野に真言宗の総本山が作られたのも「ただなんとなく」ではなく、この辰砂が取れたからだといわれています。

一説によると、空海は唐に留学した際に、銅や辰砂の鉱脈発見に関する知識も学んだそうです。

 

辰砂は、彩りとして神社仏閣に使われただけでなく、各宗教団体の大きな資金源となったようです。

興味深い話ですね。



丹生都比売天野大社

八百万の神様がいるといわれている日本。

ちゃんと、この賢者の石の神様もいらっしゃいます。

丹生都比売(にゅうつひめ)というお名前です。

 

丹が生まれる都かぁ。

なんかロマンチックな感じですね。

 

この女神様の神社をたどれば、辰砂、賢者の石をめぐる旅ができそうですね。

総本山は、和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野 230にある、丹生都比売天野大社。

最寄り駅はJR和歌山線の笠田という駅なのですが、徒歩だと1時間半。

かなりの覚悟が必要です。ハイキングの恰好でお出かけください(笑)。

 

丁度、今日、2月17日は祈年祭で、翌日18日(土)は新春特別講座として「日本人と自然と神」というお話をしてくださるみたいなので、お近くの方はおでかけして、たっぷり賢者の石について質問してみてくださいね。

丹生都比売の神社は、和歌山県が最多の74。次いで奈良県が18。

紀伊半島が賢者の石の大きな産地だったことがうかがえます。

一説によると、丹生都比売は九州で生まれたという話がございます。

 

多分、辰砂や、その水銀生成技術は中国大陸から九州に入り、産出の多い日本の聖地と呼ばれるところを通って技術が浸透していったのでしょう。

丹生都比売の神社の数が多い3番目の県は群馬県で、12社があるそうです。

 

丹生都比売ゆかりの地名、伊都、志賀、那珂という地名も、賢者の石が産出される土地、つまり九州、紀伊半島、長野や茨城に共通して見受けられるのも興味深いところです。

 

いかがでしたか?

本日は、本当にあった賢者の石、辰砂と、日本の聖地との関係性というお話でした。

スポンサードリンク




人気ブログランキングへ

インド人による本物のインド占星術、家の気とあなたの運勢からみる本物の風水はこちら!
⇒ 開運宝箱 https://kaiuntakara.thebase.in/

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ