密教の真言って唱えていいの?
必ず願いが叶う危険な方法という記事の中で、大聖歓喜天、聖天様のことで、沢山の方からコメントや質問をいただきました。本当にありがとうございます。
密教でとなえる真言(しんごん)。
密教の真言や印(いん。指を絡めてあらわす形)は、きちんと許されたものしかしてはならない、とよく言われます。
真言を素人が唱えることはどうなのか、聖天行者にきいてきました。
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真言は、密教のお坊さんでなくても唱えていいの?
真言(しんごん)って、密教の呪文のようなものです。
密教は、きちんとした勉強をしてライセンスを受けたものだけが唱えるべきで、素人が勝手に唱えたり、印を結んだり、仏の教えをしったかぶったりしてはいけない、とおっしゃる方も多いのですが、この方がおっしゃるには、唱えてよいそうです。
なので、少し、聖天さんに関係ある真言をまとめてみますね。
お力を借りたいときに唱えるものです。
大日如来真言
おん・あ・び・ら・うん・けん
おん、が、尊称で、あ=地、び=水、ら=火、うん=風、けん=空
という意味だそうです。
さすが世界すべてを包み込む大日如来の真言。スケールがでかいですね。
仏眼仏母(ぶつげんぶつも)真言
おん・ぼだろしゃに・そわか
ぼだろしゃに、が、仏眼尊(ぶつげんそん)のお名前です。
密教の女神で、仏陀を出生させる母なんですって。
聖天様と縁の深い十一面観音真言
おん・まかきゃろにきゃ・そわか
まかきゃろにきゃ、って舌をかみそうですね。
これは、大悲尊、って意味なんですって。このうえなく慈悲深い観音様❤っていう意味です。
十一面観音様は聖天様とは深い関係があります。
もともと荒ぶる神様で、人間など縊り殺していた恐ろしい聖天様。
十一面観音が美女に化けて聖天様を仏の道にさとしたといわれています。
聖天像は秘仏、普通2体の象さんが抱き合った形をしているものが多いですが、このうちの一体が十一面観音といわれています。
ちなみに、一体だけの聖天様の像も存在するのですが、より一層気難しいといわれています。ぶるぶる。
この十一面観音さん、正面に阿弥陀如来の顔、慈悲の顔が2面、憤怒の表情が3面、賞賛の顔が3面、悟りの顔が1面ついています。
え?それじゃあ、10面しかないって?あと1面は?ってか?
あと1面はね……。
あと1面はね~………。
別名、暴悪大笑面とも言われ、悪への怒りが極まるあまり、悪にまみれた人々の悪行を大口あけて笑い滅する笑顔、なんですよ。この顔、大抵十一面観音の裏側についているみたいです。
普通お寺で拝んでも、静かな顔しかみれないから、この暴悪大笑面に接することはないと思いますが、すごいんだ、これ。さささすが荒ぶる神の聖天さんを説得しちゃうだけの迫力はもっています、十一面観音さん。
みてみたいかたは、暴悪大笑面で画像検索してみてください。
(;へ;)こわいよ~。
十一面観音様は、鎌倉の長谷寺が有名ですね。このお寺、好きなんだ。
聖天様の真言を唱えるときには、十一面観音様の真言も一緒に唱えるといいみたいですよ。
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軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)真言
おん・あみりてぃ・うん・はった
「あみりてぃ」は「甘露(かんろ)」、「うん」は浄める、「はった」は「くだく」ってことなんですって。
意味は、「甘露によって心を浄め、煩悩を打ち砕く」
ということで、この尊の働きを表わした言葉なんだそうです。
軍荼利明王は双身の聖天様の結びつきをより一層強める役割をしているんですって。
大聖歓喜天(聖天)真言
おん・きり(く)・ぎゃく・うん・そわか
でました!聖天様の真言です。「きり(く)」とは観音様を表わしているそうです。
「ぎゃく」は単身の聖天さん。「うん」はなんと軍荼利明王を表わしているのだとか。
聖天様にお話ししたくなったら、まずこの真言を唱えてみましょう。
毘沙門天(びしゃもんてん)真言
おん・べいしらまなや・そわか
べいしらまなや、というのが、毘沙門天様のことです。
仏法を護る善神の毘沙門天。某マンガでは、ヴィーナなんて呼ばれてますね♪
(-▽-)w
勝負事、事業発展などにご利益がある神様です。
毘沙門天を拝んでいると、先読みの力がつくんですって。
一説には、霊能力を授かりたければ毘沙門天様にお祈りするといいっていわれています。
待乳山では聖天様の左側にいて、本尊を守護しています。
三宝荒神真言
おん・けんばや・けんばや・そわか
信仰心のない者、怠けている人を罰し、三宝(仏、法、僧)を守護するという激しい性格の三宝荒神。火の神様として台所に神様としても親しまれていますよね。
真言の意味は、「かまどはかわかし、濡らすなよ」という意味なんですって。私、これ、すっごく好きです。なんか、かわいくないですか?
単にかまどのことを言っているだけでなく、心もちのこともいっているようです。
じめっとならず、つねにからっと明るくいましょうね、って。
待乳山では聖天様の右に祀られて、本尊を守護しているそうです。
と、ここまで書いて、あらためて、待乳山って本当に荒ぶる神様たちをまつっているんだな、と、再確認。
だって中央が大聖歓喜天、左が毘沙門天で、右が三宝荒神ですよ。気難しくて激しい神様ばっかりやんけ。
諸神通用真言
おん・ろ・きゃろきゃやきゃらや・そわか
天部の神様すべてに通用する真言です。意味は、世間、非世間の創造主に帰依します、という感じです。
聖天様は大根がお好き
仏様と神様のカテゴリーについて
ところで、天部の神様は、「仏様」とは少し違います。最後に簡単な仏教界の位についてまとめておきますね。私の知識は浅いので、コメント欄で補足いただけると嬉しいです。
仏様
大日如来、釈迦如来、阿弥陀如来、薬師如来様などが仏様です。さとりを開かれたかた、です。
菩薩
観世音菩薩、文殊菩薩、普賢菩薩、虚空菩薩、地蔵菩薩様などがいらっしゃいますね。仏様の次の位です。自ら菩提を求めるもの。まだ修行の途中なんですね。衆生を導きつつ、仏道を究めようとしているのが菩薩様です。
明王
不動明王、軍荼利明王、愛染明王、孔雀明王様などがいらっしゃいます。
憤怒の形相で、仏教に帰依しない人々を導こうとしているのが明王です。一説には、大日如来が自ら変身して怖い姿になって畏怖させてまでも、人々を救おうとしている姿なのだともいわれています。
天部の神様
大聖歓喜天、毘沙門天、帝釈天、弁天、大黒天、梵天、韋駄天などが、天部の神様です。天部は普通神様、と、呼ぶことが多いみたいです。仏様ではないのですよ。もともと他の宗教の神様が仏教に帰依したお姿です。
天部衆は一番人間に近いので、人間の気持ちがよくわかります。ですので、人々の身近な願いをよく叶えてくれるといわれています。
ちょっとざっくりした感じですが、密教の真言と仏様・神様の4つの区分についてのお話でした。
真言を唱えて、神仏のお力を借りてみますか。日頃の感謝とお礼参りは絶対よ。
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