「幅広く多彩に」も、「狭く深く」も、質量的には同じよ
本日のお話は、「幅広く多彩に」も、「狭く深く」も、質量的には同じよです。
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鑑定をしていてよく人生相談されるのが、
「自分はずっと一つの会社で同じことばっかりやっていて、広い世間のことも知らないし、だめな奴なんです」
みたいな話。
SNS花盛りですし、皆さん新しい体験をばんばんなさってアップしていますし、とかく、いろいろな世界を見ている方がすごいともてはやされる昨今。
それに比べて、平凡に入社以来ずっと一つのことばかりやっている私は何てだめな奴なんだろう、と、お悩みの方も多いのですよ。
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「幅広く多彩に」も、「狭く深く」も、質量的には同じよ
バーバラはね、こんな風に思います。
広く浅くいろいろな世界を知ることもとても素晴らしいことですが、一つのところで一つのことを深く掘り下げていくことも、質量的には同じなんじゃないかな。
縦横10mで、深さ1cmの立体も、縦横1cmで深さ10mの立体も、同じ大きさじゃん?
きっとどちらも同じ位素敵なことだから、「自分は広い世界を知らない」なんて悩むことはないと思うんですよね。
1つの会社で同じ仕事を長年続けていても、その仕事に対する理解、手際の良さ、人間関係の取り回し方、トラブル回避の方法など、10年前とはくらべものにならない位深い学びを得ていると思うんです。
ワインがワイン蔵で熟成するように、絶対に深くなっていると思うんですよね。
ずっと同じ「つまらない」仕事を通してやるのは、いろいろ多彩に広く浅く動き回って知識を吸収するのと同じ位の学びがあるんだと思います。
比叡山の千日回峰行を2回もやった大阿闍梨、酒井雄哉さんが著書「一日一生」の中でこんなことを書かれていました。ちょっと長いけど、引用しますね。
「二度の千日回峰行を経てどんな変化がありましたか」とよく聞かれるけど、変わったことは何もないんだよ。みんながおもっているような大層なもんじゃない。行が終わっても何も変わらず、ずーっと山の中を歩いているしな。「比叡山での回峰行」というものでもって、大げさに評価されちゃってるんだよ。 戦後、荻久保の駅前でラーメン屋をやってたことがあるんだ。今でも材料あったらチャッチャッチャッって作っちゃうよ。今と同じですよ。朝起きて、仕込んで、材料買いに行って、お昼にお店あけて、夜中に店しめて。くるくるくるくる……。 もしここに屋台あったらラーメン屋のおやじだな。形は違うけどやってることは同じなんだよ。 人間のすることで、何が偉くて、何が偉くないということはないんじゃないかな。仏さんから見ればみんな平等。自分の与えられた人生を大事に、こつこつ繰り返すことが大事なのじゃないかな。(中略) 自分の身の丈に合ったことを、毎日毎日、一生懸命やることが大事なんじゃないの。人間から見た偉いとかすごいとかなんて、仏さんから見れば、何にも変わらないから
くるくる、こつこつ。山伏の修行みたいのだけが修行ではない
修行っていうと、とかく山伏の修行みたいに、山を駆け巡ったり崖をのぞき込んだり、断食したり滝に打たれたりを想像しがちですが。
毎日、同じような日々を、ひたすら、くるくる、こつこつ。
そんな毎日も、立派な人生修行の一環なんじゃないかな、って思います。
毎日早起きして通勤電車に乗るのも。
嫌な上司の小言を黙ってきくのも。
超微妙な人間関係のパワーバランスの間を上手に生き抜いていくのも。
おばあちゃんのエンドレスの昔話を、初めて聞いたようなふりして付き合うのも。
みんなその人にあった人生の修行をしていて、その人なりの役目や学びがあって、大切なんですよ。
「毎日退屈な日々」も、「千日回峰行」をしていると思うと、なんだかかっこよく思えない?
ちなみにバーバラは母親の千回も続く同じ話を初めて聞いたような、興味あるようなリアクションできくという「千日回峰行」を実行中です(笑)。
「その話、もう何回も聞いたよ!」
と、不機嫌な顔したら、負け。1回からやり直し。
これはね~、かなり大変で、ついつい「その話きいたよ」と言ってしまって、1回からやり直しになってしまうキビシイ修行なのですよ。 わははは。
人生生きた長さが同じなら、ベクトルは違っても同じ質量の学びをしている
鑑定でいろいろな人生を聞いていて思うのは、人生の生きた長さが同じなら、ベクトルは違っても同じ質量の学びをしているってこと。
「自分は学校もろくに出ていないし、何の知識もないバカなんですよ」
なんて超卑下なさる方も、実はラーメンの知識だったら誰にも負けなかったり、ファッションの知識、はんばねえ!ってのけぞっちゃうような方もいらっしゃいます。
興味の方向性が、数学じゃなくて、ラーメンやファッションに行っただけで、深さ的には、数学の博士号とるのと同じ位の知識をお持ちの方もいらっしゃいます。
「自分は何も知らない」
と、卑下する人、そんなことは絶対にありません。
自分では気が付いていないだけで、学んでいますよ。
それは、もしかしたら、何かの形に残る知識ではないかもしれません。
お姑さんとのお付き合いだったり。
いじめられる辛さ。
喧嘩のやり方。
親のいない苦労や悲しみ。
夜泣きの激しい我が子に自分も泣きながら、でもふと見せる笑顔の可愛さに子育ての深さを学んでいるかもしれません。
仕事を終えて疲れて帰ってきた人に出す一杯のお茶が、日本一おいしい人だったりして!
人によっては罪を犯すことの苦さ、なんかを今世で学んでいるのかも。
この世に生まれて、生かされてる限り、魂は等しく何かを学んでいるんだと、バーバラは思いますよ。
だから、「自分は何もしらない」「自分は広い世界を知らない」なんて、自分を卑下しないでください。
いかがでしたか?
本日のお話は、「幅広く多彩に」も、「狭く深く」も、質量的には同じよでした。
親の意見となすびの花は千に一つのあだはない、という言葉がありますが、この世の体験にも千に一つのあだはないのですよ。
(どうでもいいのですが、このナスの言葉をいうたびに、キン肉マンっぽくセリフを言う癖があるのですが、何でだろ?)
過去記事です:
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なんでキン肉マン。(笑)
このええ話で食いつくの、そこ!?とバーバラ様に言われそうなので…
私自身は飽きっぽい性格で、なんでもちゅーとはんぱでほったらかしにすることが多いです。
だから社会人1年目から、ずっと同じ職場や同じ仕事をされている方を、もうそれだけで深く尊敬します。
無知の知という言葉のとおり、自分の弱点を把握しているのは強味でもあるし、弱点と思っていることが実は他人には脅威だったりもしますよね。
現イングランドのラグビーヘッドコーチであるエディージョーンズ氏は、前回南アフリカに勝った日本チームの当時指揮官でしたが、その時、日本チームの皆さんに「日本人は言われたことしかしないといわれるのは嫌らしいが、言われたことをちゃんとやるのはすごいことじゃないか。」とおっしゃったそうで。
で、「これをやれ。」とマジ鬼!悪魔!な強化メニューを選手に指示して、日本チームをここまで強くされたらしいです。(笑)
てぃやん
このええ話で食いつくの、そこ!? (大笑)
てぃやんのコメ、ええ話やん!
自分の弱点を把握して、それを強みに変える人にはかないませんね。
不器用な人が、人一倍同じことを繰り返して体得したものとか、突き崩せぬすごさがありますよ。
意外と人って自分の長所に気が付かないのかもしれませんね。
バーバラ
ええ話でしょ。人のふんどし100%ですけど。(笑)
人のふんどしついでに、エディさんの話をもうひとつしますと。
南アフリカ戦で最後、キックなら同点、トライなら逆転という場面で、エディさんは成功率を考えてキックを選択しろと指示したのですが、グラウンドの選手が選択したのはトライだったので、
「一番大事なとこで言われたことやれやあー!!!」とヘッドセットを地面に叩きつけて壊したそうで。(笑)
確かに、選手がグラウンドでわらわらしてる場面ではエディさんの耳にかかってるヘッドセットが、選手がスクラムを組み始めたあとにエディさんが映ったらなくなってて。
実は観客の盛り上がりで、伝令の指示を聞き取れなかっただけらしいのですが、最後の最後で言われたことをやらなかったけど、トライが決まって結果オーライだったというお話でした。(笑)
てぃやん
そうなんだ。 最後の最後で言われたことやらなかったけど、結果オーライってむちゃくちゃかっこいいですね!
しかし、日本、強くなったね~。
バーバラ