風水羅盤って何が書いてあるの?(風水羅盤基礎解説)
本日は、風水羅盤って何が書いてあるの?(風水羅盤基礎解説)、です。
まあ、バーバラの解説だから、そんなに難しいことは言わないんですけどね。
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風水の羅盤
風水の羅盤って、風水師が出張してきて、何やら厳かに方位を測るときに使うあれですよ。
風水の羅盤は、実は航海用の羅針盤よりも前の、漢の時代から使われていたそうです。「指南」という名前で、陰陽道などでも使われていたそうな。その後、唐の時代の風水の大家、楊筠松(よういんしょう)先生や、宗の時代の頼布依(らいふい)先生などにより改良が重ねられ、明の時代位から風水師の必須アイテムになっていったんですって。
現在、羅盤には派によっていくつかの種類があります。
三元羅盤、三合羅盤、三元三合総合羅盤、などです。
羅盤は、家の向と坐(入り口と奥)の方位を測るだけでなく、さまざまなことを、いちいち計算しなくてもぱっと見てわかるような作りになっているのね。
中心の方から1層ずつ、いろいろな情報が載っているんですよ。
写真を見ていただくとわかるように、中心には方位磁石がはめ込まれています。ここを天池と申します。
そこから、それを取り囲むように、ぐるぐるっといろいろな情報が載っているのですね。
その情報は派によって少し違うのですが、ここでは、三元三合総合羅盤という総合的な羅盤に何が書いているのかを見ていきますね♪
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第一層 八方位
第一層、天地のすぐ外まわりには、八方位が書いてあります。
これは普通の方位磁石みたいよね。
第二層 家と、家の外にある水との関係性
ここには、先天八卦と後天八卦名と八曜煞とか曜煞黄泉が記載されています。
詳細はこちら、行く水、来る水、風水の陽煞黄泉と八煞黄泉
家と、家の外にある水の関係を見るところです。
河川や、河川に準ずる道路の位置、雨水の流れがその家に悪さをしていないかを見るところなんですよ。
家の近くに川が流れていたりする場合に使います。
これを犯していると、奇病になったり(お墓(陰宅)の場合)、腫れものができたり、破財(陽宅の場合)をしたりすると言われています。
第三層、家の水回りの吉凶
ここは、家の中の八煞黄泉を見るところです。
去水(流れていく水=トイレとか風呂場とか)の吉凶を見る所です。
本当に怖いのは、鬼門のトイレではなく、八煞黄泉にかかるトイレなのです。
ここを犯すと、家族の健康、和合、財運に影響が出てくると言われています。
第四層、劫煞、家の周りの特殊な建物の吉凶
ここは、劫煞を見るところです。
鉄塔、破砕されて無残に山肌がむき出しになった山、奇妙な形のビルなど、見たときに「ああ、何か嫌だな」と思うものは家のそばに無いに越したことはないのですが、特にあると問題を起こしやすい方位について記されております。
ここを犯すと、殺傷事件に巻き込まれたり、原因不明の奇病にかかったり、失明するといわれています。
第五層、地盤正針二十四山
ここは、風水の二十四方位を決める所です。
家の向や坐を測るときに使う、どの派も使う、基本的なところです。
まず最初にここを見て、家のキャラクターを決める、大切な場所です。
関連記事: 風水24方位の玄関向きで見る、あなたの家のキャラクター
第六層、穿山七十二龍
主に陰宅(お墓)の吉凶を見るときに使うものです。
干支には、六十種類のものがあり、毎年、循環しています。
六十年たつと、一周して元の干支に戻ってきます。
自分の生まれた干支がまわってくるのをお祝いするのが、還暦のお祝いですよね。
さて。
六十甲子(ろくじゅうかんし)とよばれる六十の干支がございます。
それぞれの十二支の巡りで、例をあげると、
甲子、乙丑、丙寅、丁卯……、とめぐる十二支は、甲子旬(きのえねじゅん)(甲子からスタートする12支のこと)。
丙子、丁丑、戊寅、己卯……、とめぐる十二支は、丙子旬(ひのえねじゅん)と呼びます。
今年は、庚子ですから、今年から始まる12年は、庚子旬(かのえねじゅん)、ですね。
お墓の向きとこの巡行の吉凶を判断するのが、この層なんですよ。大変難しく、できる風水師は少ないでしょう。
すごく良いと、一族の繁栄、これを犯すと、家が絶える憂いもある、家族だけでなく、家系の根本にもかかわってくる大切なところです。
なお、これのオンライン上の家は、「大空亡」とされ、大凶の墓相となります。
関連記事: オンライン上はやばいぜ!空亡の家、墓、伏吟の家
家も墓もホロスコープも(!)、オンライン上のはっきりしないものは、いろいろと問題が起こりやすいようなんですよ。
第七層、地盤正針百二十龍分金、故人とお墓の吉凶
こちらも陽宅でも使いますが、お墓風水で使います。
陽宅風水なら、そこの主人と家との相性を。陰宅風水なら、お墓と故人との相性を見るところです。
家長なり、故人なりの生年を納音(なっちん)五行に置き換えます。
そしてこの盤で、家の納音五行を測定。
相克関係を調べて、相性を見るんですね。
コアですね。うんうん。
家やお墓(特にお墓)の五行が、故人を生じる関係なら、大吉で子孫繁栄。剋しているなら、家運に影響がでる、と、判断いたします。
剋するとか、生じるとかは、あれよ。木火土金水の、例のやつよ。これ読んで。
関連記事: 相性判断、基本の基本
納音については、詳細は省くけど、すごく面白いのよ。六十干支を陰陽五行説や中国古代の音韻理論を応用して、五行に分類し、形容詞をつけて三十に分類したもの。音階がかかわったり、形容詞がついたり、ユニークなのです。占いの中には納音占いというのもあるので、興味がある方は調べてみてね。
その人の生まれた日の納音は、その人の裏性格とか本性を表すと言われているわ。
さらに続く(汗)。
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第八層、天星(てんせい)
ここには、二十四方位の別の名前、天星が書かれています。
二十四方位には別名があるのですよ。
例をあげますと、亥の方位は天皇、貞人、卯の方位なら、天命、貞天、午の方位なら、天馬、文天などね。
第九層、人盤中針二十四山
主に三合派という風水の派が使う層。
陽宅風水で、家の周りの、鉄塔や高層ビル、電信柱、高い樹木などが与える吉凶を見る所です。
そういったもの(砂=さ)が、どこにあるのか、家の向や坐によって吉凶判断をいたします。
砂が家の座を生じる関係にあると、難しい試験に合格したり、官僚などを輩出する家門になったり、貴人を輩出するといわれています。逆に剋すなら、破産したり、災厄がやってくるといわれています。
大木を切ったら急に家運が傾いたりするのは、この辺からも見て取れるのかもね。
逆に東京タワーがある限り、代々高い地位に上り詰める家門なんかもあるのかもね。
悪い方向にタワー塔がある場合には、塀や樹木で家から見えなくする工夫などが必要となってきます。
なんとなく嫌~な感じがする鉄塔とかがあったら、家から目隠しができないか考えてみてね。
第十層、お墓風水
こちらもお墓風水で使うところで、何旬なのか、(甲子旬、丙子旬、みたいな)と、お墓の相性をみるところです)。
第十一層、天盤縫針二十四山、風水の三合派が使う
風水の三合派という派が使う所。
ここもやっぱり第二、第三層のような水の吉凶をさらに見るところ。
八方位を北斗七星を形成する九つの星(七つじゃないんだな、これが)に対応させた、ちょっと特殊な方法をとります。
北斗七星の関連記事はこちら。北斗七星を構成する星のことなんかがちらっと書いてあります。
第十二層、天盤縫針百二十龍分金
第七層の補足の副盤として使います。
第十三層、内盤洛書之数(ないばんらくしょのかず)
易の六十四卦の下卦(卦は上下三爻ずつで成り立っています)の洛書数(玄空数とも呼ばれる)が記載されています。
伝統的な中国では、埋葬が第一次と第二次に別れていたそうです。
第一次埋葬では、はまず土に埋めて、きれいに腐って骨になるのを待ちます。
その後、発掘して、洗骨して、骨壺にしまっておきます。
そして、第二次埋葬では、ここを使って、埋葬のお日柄とか、墓石の向きを決めるんだそうです。
庶民はやらなかったでしょうけど、支配階級はこういったもので、戦略的にお墓を配置したんですって。
中国ではお墓は、実に家運隆盛への戦略的なアイテムだったんですって。
第十四層、方図の六十四卦(内盤父母卦)
第十三層と関連付けて使うもの。
十三層では、下卦を使っていたんだけど、ここでは、六十四卦をつかいます。
六十四卦には、方図、円図の二つの配列があるのですが、この辺マニアックすぎるので、パス。
第十五層、外盤洛書之数(円図における上卦の先天数)
第十三、十四層とともに使うもの。方図六十四卦の上卦三爻を使って吉凶を論ずるもの。
第十六層、円図の六十四卦
ここも、十三~十五層と関連付けて使うもの。円図の易の六十四卦が記されています。
周易とかのように易そのものの意味を使うのではなくて、玄空派という派がつかう独特の玄空数というものを導き出すのに使います。
第十七層、先天八卦三元氣運卦数と刀上爻(とうじょうこう)
バリバリに易を使う層。
ここでは、風水と易がバリバリに結びついております。
理解するには、風水と易の深い知識が必要となります。
易の卦は、上の卦三爻と下の卦三爻で構成されているんですが、それを陰陽の組み合わせにわけ、番号をふり、卦氣についての吉凶をみます。
家やお墓を建てる時の良いお日柄を使うときなどを見ます。
お墓の場合、埋葬する人の生年月日(没年でないのが面白い)とお墓の向き、土地の形状とともに、最良の日を選んで埋葬するのです。
お墓、戦略ですから。
この辺、断易の考え方とも通じると思うのですが、人の生年月日によって、天が味方する日もあれば、やることなすこと上手くいかない日もあるのです。
さんざんな日で「何て日だ!」って叫びたくなる日もありますが、そんな日はあなたが悪いのではなく、もしかしたら天があなたに味方しない日だったのかもよ。
第十八層、384爻度、お墓の向きは1度未満で測る
陰宅風水(お墓風水)で使います。第十四層と第十六層と同気したそうで、両層共有の吉爻とよばれる黒丸が、各卦の六爻中に記されています。
墓石の坐山の吉凶判断にもちいられます。
384爻もあるので、墓石の坐山のカテゴライズは1度を切ります。
お墓風水師は、微妙な角度を、木づちでちょっとずつ打ちながら調整をするんですよ。
陽宅でも理論的には使用可能ですが、とにかく人が動き回る陽宅では、実際問題として使えません。
どっしりとした石だからこそ使える、大変微妙な方位です。
第十九層~第二十二層、二十八宿に関するゾーン
二十八宿占いは、月が大体二十八日で一周することから考えられたもので、天球上の赤道帯を二十八の星宿に割り当てて、名前をつけたもので、古代中国とかインドで発達してきたものです。
星度派という風水の流派が使うところです。
第二十三層、経緯360度
円を360度に分割した度数が書いてあります。
丁度180度の所が、午方位(南)にきています。
いかがでしたか?
本日は、大変マニアックな風水羅盤って何が書いてあるの?(風水羅盤基礎解説)というお話でした。
最後までたどり着いた人、いる?
かなり書くの大変だったんだけど、需要あるのか?これ??
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