えんま堂とこの世の地獄

「かくしてないで弟早よだせやーー!!!」

店内に轟く怒号。

「知らないものはしらないんだよっ!」

「こちとら、一人殺すも二人殺すも同じなんじゃ。われぇ~!」

「知らないっていってるだろ。いっそ殺せ! さあ殺しやがれえええ!!!」

 

あまりのことに固まるバーバラ。

「地獄はあの世にあるのではない。この世にあるのだな」、と、怒号の中で、この世のことわりについて、かみしめているのですた。

 

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はい。ブログ違いではございません。

 

こちら、バーバラの開運風水です。

Vシネマファンブログではございません。

 

のっけからすみません。

本日は、深川にありますえんま堂とこの世の地獄というお話です。

ロボット閻魔様の法話がきけるありがたいお寺のお話になります。

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深川えんま堂

恒例の神社仏閣紹介記事。

本日は、東京都の江東区にあります、深川えんま堂のお話です。

場所はここ。

〒135-0033 東京都江東区深川2-16-3

電話: 03-3641-1652

最寄り駅は、地下鉄東西線の門前仲町6番出口を出たら、右手に歩き、高速道路の下をくぐってすぐ。5分位でつきます。

 

近くには、深川不動尊、富岡八幡宮、清澄庭園などもあり、墨田川や運河に囲まれて雰囲気の良いところ。

甘味処なども沢山あり、門前の雰囲気。

近くをそぞろ歩くのも楽しそう。

住み心地がよいのか、小さいお子さんを連れたご家族の姿も多くみられます。

 

ロボットえんま様

真言宗豊山派の法乗院は、えんま堂として有名です。

寛永6年(1629)年、深川富吉町に創建、そののち、寛永18年に今の場所に移転したといわれています。

 

ここは、その名も高き、

ロボットえんま様

がいらっしゃるところです。

少し前の話になるのですが、ライターの仕事などもしているバーバラのもとに、ある日えんま様取材のチャンスが訪れました。

 

ええ!?

ロボットなの?

合体とかする?

 

これは行ってみるしかないですね。

バーバラは、足取りも軽く、門前仲町へとやってきました。

 

6番の出口をでてすぐに、法乗院につきました。

 

入口を入って左のお堂に、えんま様はいらっしゃいます。

 

どーん! こちらがえんま様にあらせられます。

 

目の前には、19の祈願について、お賽銭を入れるところがあります。

コインに合わせたスリットみたいな穴ではなく、丸い穴。

入れやすいね。

聞きたい法話を選んで、お賽銭を投入。

 

ドーン!

 

といった結構な大音響で法話が流れます。

 

驚いて、思わず後ろにひっくり返りそうになりました。

 

えんま様だから、さぞかし恐ろしい脅しが入っているのだろうと思っていたのですが、そんなことはなく、この世のことわりについて、優しく解説してくださいます。(個人的に少々物足りない ←罰当たり)

えんま様というと、がらがら声を想像するじゃないですか。

 

でもこのえんま様の声はすごくハンサム。

 

声優さんにお願いしたのかなぁ?

 

聞きほれるお声なのですよ。

 

ここのえんま様の厄除けとか封じのご利益は有名なのだそうです。

 

やっぱり恋愛運、とかよりは、封じものがお得意なのですね。

 

全部聞きたくて、すべての穴に一つずつお賽銭を投入いたしました。

(好きね~)

 

お賽銭を入れると、ちゃんと照明もつくんですよ♪

ちょっとはまります。

 

縁日は、毎月1日と16日なのだそうです。

あなたも一度お参りなさってみてはいかがですか?

 

ドーン! 駅のポスター

 

本堂に展開する地獄絵図

さて、えんま堂から、本堂へと足をはこんでみましょう。

 

本堂の引き戸を開けると(一生懸命押してましてん)、神々しい仏様がいらっしゃいます。

法乗院のご本尊、大日如来像です。

 

両脇には、孔雀明王と延命普賢菩薩がいらっしゃいます。

いずれも、人々の災厄や苦痛を取り除く仏様で、ここは、人々の苦しみに寄り添われる仏様がいらっしゃるところのようです。

延命普賢菩薩

孔雀明王。

ポスターより。仏像自体を写真に撮るのは、バーバラはしないです。敬意をはらなわいとね。

この世にはさまざまな苦しみがございます。

 

今、苦しまれている方は、ここでじっくりと仏様方にお話しを聞いてもらうのも良いかもしれません。

 

この本堂、三方の壁をぐるっと16枚の地獄・極楽図のパネルが取り囲んでいます。

 

悪事を重ねることの恐ろしさ、良い行いを積むことの大切さなどを絵で示してくださっています。

死者は死ぬと、10人の王に裁かれるんですって。

 

この正体は菩薩様といわれています。

 

裁判中は、菩薩様の柔和な顔を隠し、憤怒の形相で、初七日から、三周忌まで、その罪状を考慮し、来世に生まれるところを決めるんだとか。

絵だけでなく、今はエンドレスでアニメのビデオも流してくださって、地獄の恐ろしさを懇切丁寧に教えてくださっています。

 

因果応報。

なんまいだ、なんまいだ。

 

子供が言うことを聞かなかったら、ぜひここを訪れてみてください(笑)。

そして、地獄はこの世にあることをかみしめたのだった

お参りが終わり、次は、お不動にいこうか、それとも清澄公園でゆっくりしようか考えながらそぞろ歩きをしていた、いやしんぼのバーバラ。

 

雰囲気があって、おいしそうな、和風甘味処を見つけました。

「わっ、おいしそう♪ こういう雰囲気あるお店、この辺多いんだよね」

 

そこが地獄の一丁目だとも知らずに、軽い足取りで店内に。

 

かき入れ時だと思うのですが、店内は、がらすき。

 

白いスーツに太い金のネックレスの男性一人しか、いらっしゃいません。

 

「あ、ラッキー♪ めちゃすきやん♪♪」

 

何のためらいもなく、奥の席に陣取ったバーバラは、好物のクリームあんみつを頼みました。

 

今行ってきたばかりのえんま堂の写真などをチェックしてあんみつを待っていると、怒号が店内に響き渡りました。

 

「かくしてないで弟早よだせやーー!!!」

 

思わずカメラを取り落としそうになります。

 

「借金作ったら、耳をそろえて返すチューのがこの世のことわりやっっ!」

「それを逃げくさって、お前の弟は、人間のくずやな!」

 

事情はすぐに呑み込めました。

なぜ、店内ががらすきなのも、即座にわかりました。

 

これは、退散するしかありません。

 

荷物をまとめていると、

 

「お待ちどう様。クリームあんみつです」

 

おうふっ!

まさかのクリームあんみつ登場だっ!

おかみ、手際が良すぎるよっ。

 

「かくしてないで弟早よだせやーー!!!」

店内に轟く怒号。

「知らないものはしらないんだよっ!」

「こちとら、一人殺すも二人殺すも同じなんじゃ。われぇ~!」

「知らないっていってるだろ。いっそ殺せ! さあ殺しやがれえええ!!!」

 

ヒートアップしていく店内。

 

あんみつが来ちゃったからには、お会計をしないで出ていくわけにはいかなくなりました。

 

あんみつを食べつつ、お会計のタイミングを慎重に図りますが、なかなかタイミングが計れない。

 

大繩の中に入れない小学生のように、油汗をかきながら、あんみつを食べ進め、慎重に機会をうかがいます。

 

店の外に出るためには、細い通路にいる男の真後ろをすれすれに抜けて、レジを通らなければなりません。

 

バーバラぴーんち!!

 

かつてないピンチだ。

 

怒声の響く店内の中で、油汗をたらしながら、やっぱり地獄とはこの世にあることをかみしめるのでした。

いかがでしたか。

本日は、えんま堂とこの世の地獄、というお話でした。

結構トラウマになっています。

願わくば、あの女将さんと弟さんが、無事にこの世の地獄を抜けられていますように。

 

こんな記事も:

あの有名な日月神示がおりた麻賀多神社

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2 Responses to “えんま堂とこの世の地獄”

  1. てぃ より:

    土曜日はありがとうございました。関西のTです。(笑)
    えんま様のお話が心の中から吹っ飛んでしまう経験をされたのですね。

    吉本新喜劇と朝から酔っぱらいがいる街になじんでいる身としては、是非その場にご一緒したかったです~。(笑)

    トラウマになっていらっしゃるようですが、飲み会で話す、とっておきのネタ拾った!と思っておきましょう♪
    お疲れさまでした。。

    • kaiun より:

      てぃ様

      いやぁ、まさに吉本新喜劇のような展開ですた。

      あああ、そんなこと書いてたら、なんばグランド花月に行きたくなってきちゃったじゃないですか。

      確かに、ある意味、おいしいねたをいただきました。

      あの女将さん、今どうしているのかなぁ。

      でも、あの、超絶の速さでクリームあんみつをサーブできる腕があれば、どこかでたくましくやれていそうですね。

      B

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