太極図はどれが正しいの?

太極図って、これです。

陰陽のマーク。

陰と陽は、対立しているのではなく、ゆるゆると交わっているよ。

陰の中にも陽があって、陽の中にも陰がある、っていうあれですね。

陽極まりて陰になり、陰極まりて陽となる、という図です。

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太極図、正しい位置はどれ?

この太極図(陰陽マーク)、実はいろいろな方角のものがあるのですよ。

韓国の国旗のマークでは90度逆に書かれていますよね。

いったいどれが正しいのでしょう?

 

実は起源や考え方がいろいろなので、唯一これが正しい!というものはないようです。

本日は、バーバラの開運風水のマークにも使われている、上図タイプの太極図はどうしてこの形になっているのかの説明をいたしますね。

 

ちょっとマニアックよ。

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先天八卦と後天八卦

後天八卦

風水に詳しい方は、東は震(しん)をあらわし長男の方角なので、長男の寝室にいいとか、東南は巽(そん)で長女の方角でご縁の方角。恋愛運を高めるなら東南の方角、南は人気運、西は金運、なんていうことをご存じだと思います。

 

これの根拠となるものは、後天八卦とよばれるものによります。

 

これが後天八卦の図。

 

小林祥晃先生やユミリー先生は、後天八卦の象意をもとに、日本の家相とミックスされて独自の風水理論を生み出されました。

 

この後天八卦を誰が作ったのかといいますと、中国の周の時代の文王(ぶんおう)だといわれています。

紀元前11世紀頃といいます。

随分昔の話ですね。

 

この図にある長い棒と短い2本の棒は、陽と陰を表しています。

組み合わせで、火や水、風など、8種類のエネルギーを示します。

 

 

占いに詳しい方は、これを易の本でもご覧になっているかもしれません。

陰陽でエネルギーを表す爻(こう)ってやつです。

 

方位と風水と易、そして四柱推命など占いは、実はとても深いつながりがあるのですよ。

易と風水、四柱推命、ともに知っていてほしい知識です。

これから学習を始める方は、ぜひこれらすべてを学んでください。

より深い学びが得られることでしょう。

 

文王がこの陰陽エネルギーの解釈をもとに易の六十四卦を作り、周易が生まれ、それが孔子に伝わりやがて易経が生まれたといわれています。

 

この後天八卦は、「用」とよばれ、人間の活動様相を図式化しているんですって。

 

カンが良い方は、ピン!ときたかもしれませんね。

 

「後天」八卦ということは、「先天」もあるんじゃない?

 

はい、大当たりです(笑)

 

先天八卦というものが存在いたします。

 

 

先天八卦

先天八卦は、宇宙の動きを表すといわれるもので、後天八卦の「用」に対し、「体」とよばれています。

宇宙創造過程とか、陰陽がどこにどんな配置で配列されているか、なんかを表しています。

 

これが、先天八卦。

 

前述した後天八卦と少し長い棒と短い2本の棒の配列が違っているのがわかりますか?

 

先天八卦は伏義(ふっき)という人が天地自然をかたどって作ったとされています。

ある日伏義さんは、黄河から現れた龍馬の模様にインスピレーションを得て先天八卦を作ったといわれています。

もう伝説の世界ですね。

 

これを見ると、陰と陽が、どの位の塩梅で、どの方角に混ざっているかが読み取れるんですよ。

 

なぜ、その塩梅なのかは、またの機会にご説明するとして(ざっくりいうと易の爻の順序図による)、今は、どこにどの塩梅になっているのかを解説いたしますね。

 

まず、一番陽が多いところは、南方位。乾(けん)とよばれるところです。

 

中国の昔の方位は南を上に書きますので、一番てっぺんが最も陽気が強いことがわかります。

 

2番目は兌(だ)の方位。

兌は、後天八卦では、西の定位置ですが、ここでは東南方位となっております。

 

3番目は離(り)の方位。

4番目は東北方位の震(しん)の方位。

 

ここまでが陽の分類にあたるのですよ。

 

よくみてください。

 

南が一番陽気が多く、だんだん陰が増えていって、東北までが陽の領域なんです。

 

太極図の白い勾玉の配置と重なっていることが見て取れますね。

 

 

陰気はさらに強まり、南西の巽へとうつります。

 

南から東北まで陽気がだんだん減ってきて、次は巽の陰の位置へ。

 

東北から南西の位置は、陰から陽へと変換する大切な方位なのです。

東北と南西 = 鬼門の位置ですね。

大切な、エネルギー変換の方位なのです。

 

さて、陰は南西から強まってきて、西の坎(かん)、北西の 艮(ごん)ときまして、陰は北である図の下部、坤に極まります。

 

この動きは、太極図の黒いまがたま部分と一致いたします。

 

乾兌離震巽坎艮坤(けん だ り しん そん かん ごん こん)とゆるゆるとくるくるまわっています。

この乾兌離震巽坎艮坤という順番も、木火土金水(もっかどごんすい)とともに、ぜひ覚えてほしい順番なのです。

 

このマークの太極図は、先天八卦の陰陽の位置と重ね合わせてみると、ああ、なるほどな、って感じになっているのですよ。

 

う~ん、この記事はちょっとマニアック過ぎたかな。

 

 

 

要はこの縦マークタイプの太極図は、先天八卦が表す陰陽の量の説明と一致しているんだよ、ってこと。

 

だからといって、これ以外の太極図がすべて間違っているということではないということです。

 

根拠となる理由が違うだけで。

 

いろいろと学んでいくうちに「絶対に正しい」「絶対に間違っている」といえることは少なくなってくる感じです。

 

 

人生もそうじゃない?

 

若いうちは「絶対こうだ!こうあるべきだ!」ってかたくなだったのが、いろいろ人生経験を重ねていくにつれ、「絶対正しい!」って言いきれる事柄って、減ってくるわよね。(若い人、今にわかる)

 

いかがでしたか。

本日は、ちょっとマニアックな、太極図はどれが正しいの?というお話でした。

 

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