傷ついた心が幸せになる妨げをしていませんか?
もうかなり前、10年以上も前になるでしょうか、今だに忘れられないシーンがあります。
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公園での女の子とお母さんの会話
息子を連れて公園へ行ったときのこと。
公園で遊ぶ息子を見ながら、ベンチでぼうっとしていました。
隣のお母さんのところに、小学校1年生位の女の子が、目をきらきらさせながら駆け寄ってきました。
「お母さん、私、決めたの! 私ね、将来はお医者さんになって、世界中の困っている病気の人を助けるのよ!」
すると、お母さんは、目を三角にして、きつい口調で怒り始めました。
「何をバカなことを言っているの!! そんなものになれるはずがないじゃないか。うちの家系はみんな高卒だよ。いいかい? お医者さんになるには頭がむちゃくちゃ良くないとなれないんだ。うちは家系的に無理無理無理!」
「でも、でもね、なりたいの。勉強は頑張るから」
「それに、そんなに勉強ばっかりしたら、お嫁さんに行き遅れてしまうよ。あんたっ!一生結婚できずに、家族を持てずに、一人で一生孤独でもいいのかいっ!?」」
「それは、いやだよ」
「それに、お医者さんになるには、信じられない位のお金がかかるんだよっ!うちにはそんなお金は絶対に出せない!!!」
「でもね…なりたいの」
「無理無理無理無理! 絶対にどんなことがあっても無理! 医者になりたいなんていう馬鹿げたことをいうなんて、お母さん怒りますよっ!」
「……でも」
「私はあなたのためを思って言ってるんだよ。医者になりたいなんて! 嫁き遅れて、不幸せになるお前のことを思っていってるんだ。バカな考えは捨てなさい!」
「……わかったよ」
会話の中で、みるみる輝くオーラを失って、しょんぼりして、一回り小さくなってうなだれた女の子。
女の子が「ばかな考え」を捨てたことに、自分の「正しい教育と愛情」に満足げにうなづくお母さん。
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このとき、その場にいたのに、結局何も声をかけてあげられませんでした。
あまりのお母さんの権幕に圧倒されてしまったのです。
でも、あのとき、勇気を振り絞って、女の子に声をかけるべきだったな、と、今も後悔しています。
「家族が高卒でも、本人にやる気があれば勉強はできるし、幸せな結婚をしている女医さんは沢山いるし、お金をかけずにお医者さんになる方法もあるんだよ。自分の夢に向かって頑張りなよ」
ああ!ひとことそう声をかけてあげられたら!
きっと、あのお母さんには、どつかれていたかもしれませんが、この言葉を、あのとき絶対に女の子にかけるべきでした。
願わくば、あのときのお嬢さんが、無事に夢を叶えているといいのですが……。
子供の頃の傷ついた記憶が、幸せになる妨げをしていませんか?
子供にとって、親は神です。絶対神です。
親なしでは、衣食住のすべてがまかなえません。
親の愛情を獲得しようと必死です。愛されようと努めます。
たとえ虐待されても、児童相談所の職員などに尋ねられると、子供は必死で親をかばおうとするそうです。
その親に言われた価値観は、絶対的な力をもって子供を支配します。
ときにそれは、呪いのように人を支配して、大人になってもその人を縛り続けるのです。
親は「よかれ」と思って言った一言が、呪いのようにあなたが幸せになるのを妨げている、なんていうことはありませんか?
ちなみに、自分にかけられた「呪い」は、「あなたは体が弱い」と、「あなたは母親がいないと何にもできない」というものでした。
何度も流産を繰り返し、心のずんどこから、「子供がほしい!」と思っていた年取った両親のもとに生まれたバーバラ。
それは、息苦しいほどの愛情を浴びて育ちました。
「自慢か?」と、思うなかれ。
度を過ぎた愛情というものは、一種のストーカーのようであり、息ができないほど暑苦しく、大変なものなのですよ。
もしも子供に何かあってはいけないと、いつもぐるぐる巻きに服を着せられ、歩くのも転んで傷ができたらどうするっ!?という勢いで心配されます。
常に「あなたは体が弱いんだから」と、耳もとで言われたバーバラは、子供の頃、本当にすぐに風邪をひく「弱い」子供でした。そりゃー、そんなに過保護にされていちゃねえ。
また、常に親を必要として、親離れしないように(笑)、「あなたは私がいないと何にもできない子なのよ。すぐに忘れ物するし、世渡りは下手だし」と、常に言われて育ちました。
はい、忘れ物の多い、ぼーっとした子供に育ちました。
親に愛されるには、親の期待通りにならないとね。
それは全くの無意識ですが、子供ってそんな風に育ちます。
幸いなことに、バーバラは自分の運命の変わり目の11歳のとき、偶然大吉方位に引っ越しをして、運勢ががらりと一変いたしました。
それまで病弱で、勉強ができず、ぼーっとしていじめられがちだったのですが、このときを境に気がついちゃったんですよ。
「あれ?もしかして自分、健康じゃない? 体力、平均より、むしろあるんじゃない?」
「親がいうほど、自分は、ぼーっとしていないよね?」
両親にとっても大吉方位の引っ越しだったためか、子供に対する異常な執着もこのころを境に薄くなり、かろうじて親の「呪い」から逃れて、自分の本当の運命式の中をこのころから歩み始めたと思います。
自分の心の中のセルフイメージが、変わると、劇的に学校生活も変わっていきました。
このように、何かをきっかけに変われる人はいいのですが、とても律儀で優等生タイプの方は、ずっと親の「のろい」を引き継いでいる方がいらっしゃいます。
兄弟が多かったり、近くに親戚が沢山いたりして、いろいろな価値観を吸収し、八方から客観的に自分を見れる環境にいる方は幸いです。
最近は少子化、核家族化が進み、両親と自分とのガチな対決で、他に逃げ場がない方などは、この「のろい」を大人になるまで引きずっていらっしゃる方が多いようです。
傷ついた心が幸せになる妨げをしていませんか?
子供のときに傷ついた心が、あなたも知らないうちに、幸せになる妨げをしてることはありませんか?
いつも同じパターンで恋人と喧嘩をしていまう。
今一歩のところで、いつも同じパターンで失敗してしまう、なんていうことはないでしょうか?
ご自分が好きですか?
もしも、いつもどこ心の中が平和でない、心の底から楽しむことができない、うまく笑えない、一つでも失敗したりうまくいかなかったりすると、自分の人生が全部だめになったような気がして自分を攻めまくってしまう、なんていうことがある方は、もしかしたら、小さな子供の頃、柔らかい心に傷がついている可能性があります。
あなたは自分のやりたいことを人の目を気にせずにできますか?
それとも、他人の評価をもとに行動しているでしょうか?
自分の子供時代を振り返ってみましょう
もしも何かピン!とひっかかるものがあるのでしたら、あなたの幼いころのことを振り返ってみてください。
あなたは、どんな子供でしたか?
何をするのが好きでしたか?
そのことについて、両親はどんな風にいっていましたか?
ご両親のしつけ方は、厳しかったでしょうか?
どんなことをいつも言われて育ちましたか?
いつかを境にがらっと人格が変わったときはありますか?
もしあったとしたら、それはどんなことがきっかけで?
印象的なエピソードはありますか?
今、子供の頃に好きだったことをやっていますか?やっていないとしたらそれはなぜ?
あなたの人生が上手くいっていなかったり、「自分なんて価値のない人間なんだ」と、思いつめていたりするときには、必ずあなたを束縛している何かの「のろい」があると思います。
小さいころに言われた「あなたはこんな子」という見方に振り回され続けていたり何かを制限されてはいませんか?
あなた自身も忘れてしまっている子供時代のネガティブな思いを見つけ出し、の心の奥底にひざを抱えて縮こまっている小さな子供のことをよしよし、と、抱きしめられたとき、その「のろい」は消えていきます。
ちなみに、自分を嫌いなままでいると、自分にとって嫌な人を沢山引き寄せてしまうという恐ろしい現象がおこりがちです。同じ波長のものは引き寄せられるんですよ。
あなたは人の期待に応えるために生まれてきたのではありません。自分らしく生きればいいのですよ。
自分らしく伸びやかに生きると、いつのまにか、まわりの嫌いな人もいなくなり、新しい人間関係、新しい環境が引き寄せられてきます。
いかがでしたか。本日は、傷ついた心が幸せになる妨げをしていませんか?というお話しでした。
今週末は、子供の頃の思い出の場所をまわってみませんか?
過去記事です。
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