運期の栄枯盛衰と最後っ屁

大地を流れる気の流れのことを龍脈ということは、ここの読者の皆さんなら風水の一般常識としてとっくにご存知かもしれません。

地球のエネルギーは常に動いていて、地軸でさえ、途方もなく長い年月の流れの中では変わっています。

龍脈にも、活動期、衰退期、休止期等のサイクルがございます。

どんどん盛り上がっていく都市。逆に昔の栄華は今いずこ?という感じに衰退していく都市。

これは、その土地の龍脈の栄枯盛衰とかかわっているともいわれています。

 

時は常に流れており、栄枯盛衰を繰り返すのですね。

龍脈のような大地のエネルギーのことを、別名、地運と呼ぶことがございます。

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180年のサイクルで回る天運

さて、太陽系の星々から受ける影響にも、やはり旺衰のサイクルがあると風水のある一派では考えております。(三元九運という考え方)

この天体のサイクルのことを、天運とよびます。

これに人の運勢の旺衰を表す人運を合わせて、三才と呼んだりいたします。

 

天体のサイクルでは、巨大2惑星、木星と土星の会合(同じ位置にくること)が約20年に1回起こることで、一時代が始まると考えられています。その図が下記のものです。

旺気が、そのとき一番強い時代の流れを築くもの。生気は、後ろからぐんぐん強くなっていく、後ろになればなるほど強い気のことです。運の流れはデジタルのように、ピピピピーン!とあるときから変わるのではなく、ゆっくりゆっくりとアナログ的にグラデーションを作って推移していきます。

 

運期には9タイプがあり、それぞれが20年なので(派によっては五黄の扱いなどが違うこともあり)、大きな地球の運が変わるには、20年x9運=180年 ほどかかるといわれています。

関連記事: 今、ぐんぐん近づいている新しい気、三元九運の第九運

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運期は衰退期に入ると最後っ屁をする

さて、各期ですが、それぞれの運気の特性が良くも悪くも反映して、時代の風潮を作るといわれています。

その運気が旺盛なとき(初期から中期まで)は、主にその気の良い特性が活かされるといわれています。

そして、その時期が終わりに近づき、気が衰退期に入ると、すごい最後っ屁をしていなくなるといわれています。

 

ほんまかいな?

 

ちょっとバーバラとどんなことがあったのか、近代史を見てみましょうか。あなたはどう思いますか?

最後っ屁説、あり? なし?

なお、年号がダブっているのは、緩やかにグラデーションを描いて気が動いていることを表してみました。最後っ屁も衰退期として、それぞれの期が終わる前後数年位はグラデーションをかけ、スカンクの屁のように漂うのだそうです。

(余談ですが、スカンクの屁、カナダで一度嗅いだことがあるのですが、あれはもう、兵器レベルですわよ。)

 

1884~1904年 二黒土星 近代の幕開け 列強の植民地化競争

二黒の持ち味としては、土地。家庭。母

「俺っちの母国発展のため、頑張って土地を獲得するだよ」

と、列強はこぞってアジアやアフリカを植民地化していきます。

日本では明治政府が国体の足固めをする時代で、日清・日露戦争もこの時代に起こっています。

 

最後っ屁

(最後っ屁と世界の出来事については、バーバラの推測の域を出ません。師匠に聞いても、「そんなん知らんがな。自分の研究テーマにしたら?」とのことでした。何か推察を持たれているかたは、ぜひ、コメント欄へ。)

列強の進出に対して、各地で猛烈な抵抗運動がおきます。

辛亥革命は1911年に起きています。

列強の理不尽な支配からの抵抗運動がこの時代の最後っ屁にあたるのではないでしょうか。

 

1904~1924年 三碧木星 革命の時 新しい社会体制模索の時期

三碧木星の象意は、若さ、発展、動く、行き過ぎ、雷などです。

この時期になりますと、大きな革命運動が各地でおきます。

1911年の辛亥革命を経て、1912年の中華民国の設立。

1914年のサラエボ事件

1917年にはロシア革命。

1922年のソ連成立。

三碧木星の象意のように、流血を伴う激しい社会改革の波が押し寄せた時期でした。

 

最後っ屁

ではこの時代の最後っ屁は何でしょう?

1922年、イタリアではムッソリーニがファシスト政権を誕生させています。

1929年には世界恐慌も起こり、ドイツのハイパーインフレのような社会不安から、不満が高まり、ナチスのような過激な勢力が強まっています。

過激な社会改革の揺り戻しの最後っ屁といえるのではないでしょうか。

 

1924年~1944年 四緑木星 世界恐慌からの~世界大戦

動乱の時代の幕開けです。

1929年の世界恐慌。1931年の満州事変。1933年にヒトラー内閣が成立して、1941年には太平洋戦争がはじまります。

 

四緑木星の象意は実に爽やか。ご縁、風、春、成長などを表します。

この暗い世相と、あまりにも合わないですね。

 

ただ、五黄土星は、九星の中でも最も悪影響が大きい凶星といわれていますので、後ろから追いかけてくるこの星が旺じたのが早かったのかもしれません。

 

180年で運気は一周するので、180年前の四緑の時期には何があったのかみてみますと、電気の概念ができたり、産業革命が起こっています。この辺、三碧、四緑の香りは確かにしています。特にのびのびとした成長、つる草のように世界各地に進展していく様子は確かに四緑だなぁ、と思います。

ちなみに、180年前の五黄の時代にはアメリカの独立戦争が起こっています(1775~1883)。アメリカ、ただものではないな。

最後っ屁

ここはやはり後ろからやってくる凶星五黄の影響もあり、原爆や第二次世界大戦末期の世界的な大虐殺でしょう。あまりにも醜悪な最後っ屁でした。

 

1944~1964年 五黄土星 戦後の混乱と復興、東西冷戦の時代

五黄土星の時代です。(風水の派によっては、五黄を入れずに、五黄期間の前半を四緑、後半を六白にいれる説もあり)

五黄の象意は、腐敗、盗賊、暴力、墓。世界大戦の終盤、終結後の混乱の様子がみてとれます。書くだけでしんどいわ。

 

この期の後半から旺じてくる六白金星は、天、仕事や自己主張の激しさを表します。復興にむけて死にものぐるいに仕事をこなす様子とともに、資本主義、社会主義に別れて主義主張をぶつけあう様子も後半には見て取れますね。

列強の代理戦争といわれる朝鮮戦争、ベトナム戦争もこの時期にあたります。(ベトナム戦争は次の期まで続く)

最後っ屁

1963年にはケネディが暗殺され、1966年には中国で文化大革命が起こっています。第三次、第四次中東戦争と立て続けに起こり、ベトナム戦争は泥沼化していきます。

世界は何度も核戦争の危機を迎えました。

 

1964年~1984年 六白金星 東西冷戦から、経済の時代へ

六白金星は、前述したように、天、強い主義、自己主張、仕事、名誉などを表します。

東西冷戦の時代でした。何であんなに資本主義か社会主義かで勢力争いしたんでしょうね?

六白は固い金属を表すのですが、まさにそんな感じで、両者一歩も譲らず、といった時代で、代理戦争も各地で盛んに起こりました。ベトナム戦争は1975年まで続きました。

最後っ屁

1980年にはイラン・イラク戦争。初の本格的TV中継で、空爆等の導入で直接殺しあわない戦争ともいわれました。

TVゲームのようにミサイル攻撃の映像が写りましたが、その下では多くの人々が殺されたのですね。実感のなさが怖いです。

チェルノブイリの原発事故は1986年に起こりました。人々はだんだん、東西で争うことのむなしさに気づいてきました。

 

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1984年~2004年 七赤金星 経済の時代

七赤金星の象意は、少女、楽しいこと、お金、経済、です。

七赤が旺期を迎えると、東西冷戦は収束を迎え、経済発展の時代がやってきます。世界に好景気の波がきて、BRICSなど、途上国にも目覚ましい発展がみられました。

1985年にはソ連にはゴルバチョフ書記長がペレストロイカ(改革)とグラスノスチ(情報公開)を勧め、1989年にベルリンの壁は崩壊しました。1997年には香港が中国に返還されました。

世界は東西冷戦から、経済を追い求める時代に入りました。七赤金星の象意がよく表れていますね。

ただ、行き過ぎた経済活動は環境を破壊し、物質主義、拝金主義が横行しました。これもまた、七赤金星の一面です。

 

最後っ屁

2001年のアメリカ同時多発テロは世界の人々を震撼させました。

2003年にはイラク戦争が起こり。2008年のリーマンショックは、典型的な金運を司る七赤金星の最後っ屁といわれています。(最後っ屁は衰運となる九星の性質(七赤の場合は金銭等)を表すといわれています)

 

2004年~2024年 八白土星 停滞。そして、終わりと始まり

今、我々は、八白土星期の最後にきています。すでに地の気は一足お先に九紫火星の気に入っているといわれています。

天体では、土星と木星が合を開始し始めていて、待ったなしで、八白土星から九紫火星へのバトンタッチの時代を今、我々は生きています。

 

八白土星は、高くそびえる山の象意。蓄える、不動などの意味の他に、停滞、終わりと始まり、という意味も持っています。

それまでの人類の英知の積み重ねで、営々と人類の活動が続きましたが、行き過ぎた経済活動からくる矛盾、環境破壊、人工爆発、地球温暖化…。さまざまな問題もまた山積みで。確かに行き詰まりのときなのかもしれません。

 

最後っ屁

風水の師匠は、八白の最後っ屁は多分そんなにひどくないだろうとおっしゃっていました。

 

基本的に、風水で凶星とされるのは、五黄と二黒で、次に癖が悪いとされるのが、七赤と九紫です。

白い色がつく、一白、六白、八白はそんなに悪さはしないといわれているんです。師匠は八白土星の生まれもあってか、かなり八白贔屓ではあるのですね。

しかしながら、八白土星の最後っ屁はかなり強烈なものといわざるを得ないでしょう。七赤金星のリーマンショックなんて消し飛ぶ、コロナ禍です。

四緑のときも、後ろの五黄の影響がかなりがつーんときた印象ですが、今回も、後ろの癖強めの九紫火星の影響もかなりがつんと来ている印象です。

 

九紫火星は、太陽や光、芸術、名誉などを表しますが、一方、火、熱、分裂、離脱、対立、発覚という象意もあります。

オーストラリア大陸の大規模火災、コロナの熱、各国の分離や対立、ウィルスの発覚…。なにやら九紫の訪れを感じるこのごろです。

 

今回の最後っ屁を抜けて、九紫火星が完全に旺気を迎えれば、世界は考え方や働き方の大きな変化を迎えることと思います。

芸術などのきらびやかな意味合いも持つ九紫ですから、個人的な芸術活動の広がりなど、華やかな一面も出てくるのではないかと思われます。

 

今回の木星と土星の合はみずがめ座で起こります。みずがめ座は高い精神性や発明、新しい考え方を表す星。気が安定すると、働き方改革や文明機器の発展、物質主義から精神主義など、かなり新しい時代になるのではないかと思われます。

 

しかし、完全に気が九紫火星に変わるのは、2024年。

気の入れ替わりが完了するには、もう少し時間がかかるのではないかと考えています。

 

気の入れ替わりの時期は衰運の気とともに、不安定な生気の影響も受けやすい

今回、歴史と気の移り変わりをみて感じることは、確かに風水の授業で習ったように一つの気が終わりを迎え、衰運になってくると悪影響を出すことはその通りですが、次にやってくる気も安定するまでは、かなりその気の悪い面も出すのではないかということです。これは教科書には載っていないバーバラ独自の仮説ですが…。

五黄との切り替わりのときや、今の九紫との切り替わりのときをみてみますと、かなり後ろから追いかけてくる気が不安定なことによる悪影響もあるんじゃないかと思うんですよね。

 

 

皆さま、うがい、手洗いをしっかりと。こんなご時世だからこそ、明るく笑おうじゃありませんか。

 

いかがでしたか。本日は、運期の栄枯盛衰と最後っ屁という、三元九運のお話でした。

 

 


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5 Responses to “運期の栄枯盛衰と最後っ屁”

  1. まこ より:

    バーバラさま
    いつもありがとうございます。
    連絡したいと思いつつご無沙汰していながら、すみません、ひとつ質問をさせてくださいm(__)m
    引っ越し方位で、年盤に月命殺が入っているのですが、年配になったしさほど気にしないと思いましたが、身体に健康上良くないとあり、大病経験しているので気になりました。
    どのくらい考慮すれば、引っ越しやめた方が良いレベルなのでしょうか?すみませんが少し教えて頂けましたら宜しくお願いいたしますm(__)m

  2. まこ より:

    バーバラさま
    おはようございます。
    追伸させてください。
    引っ越し予定先は、となり駅で距離は大きくなく、東北方位で一白の月命殺になり、月盤では吉方位です。
    月命殺気にしなければ、本命無難方位と書かれていました。
    大人になったらそこまで気にしなくてもとあったりで、少しだけアドバイスをと。すみませんm(__)m

    • kaiun より:

      まこ様

      私の信頼している方位の専門家は、月命殺気もかなりでるよとおっしゃっていたので、通常はともかく、引っ越しはさけています。

      でも、奇門遁甲なんかだと、これってほんの一部分だし、どうかなぁとも思いますが、私はとりあえず先生を信じて引っ越しには使いません。

      もしよろしければ、引っ越しなさってみて、本当のところはどうなのか結果を教えていただけませんか?

      B

      • まこ より:

        バーバラさま
        ありがとうございます。
        そうなのですね。
        そう聞きながら進めるのも、ちょっと怖いですね。
        コロナの影響もあり経費削減の為と
        進めていましたが、物件条件は悪くなるので抵抗感も出ていたのでした。もう少し考えてみます。
        お忙しい中ありがとうございました。

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