のっぺらぼうの逸話のある赤坂でみた、泣いてる女

男が暗い夜道を歩いていると、しゃがんでひどく泣きじゃくる女がいる。

「どうしました?」

ゆっくりと女が顔をあげると、つるんとしたのっぺらぼうだった。

「ぎゃあああ!!」

 

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男が坂を駆け下って逃げてくると、蕎麦屋の屋台が、ぽぅっと暗闇の中、明るく光っている。

「おやじ!! 聞いとくれ。今でででたんだよっ! のっぺらぼうがっ!!!」

 

するとおやじさんが、くるっと振り返る。

 

「それは、こんな顔か~い?」

 

おやじさんものっぺらぼうだった。

 

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これ、古典の有名な幽霊話ですね。小泉八雲が「むじな」というお話の中でも書いています。

 

場所は東京の赤坂見附から赤坂離宮までを上がる紀伊国坂なんですって。

ほっ。雰囲気ある坂ですね。

 

実は、赤坂、六本木界隈は、古い昔から、最近のものまで、いろいろそっち系の噂の絶えないエリアでもあったりいたします。

 

昔はこんな感じだったらすぃ。

雨の日の夜とか、絶対に通りたくない雰囲気ですね。

昔の人は、夜には、何里も遠回りになっても、この坂のあたりを避けて通ったんですって。

 

 

のっぺらぼうの逸話のある赤坂でみた泣いてる女

昨晩のお話です。

 

赤坂で新年会があったバーバラは、美味しいものを沢山食べて、楽しい話をして、とてもハッピーな気持ちで、こののっぺらぼうの逸話があるあたりのホテルに宿泊することにいたしました。

ノンアルコール会だったので、アルコールは飲んでいません。

 

夜10時半位、早めにベッドに入りました。

 

深夜、女性が甲高く泣く声に目が覚めました。

深夜2時半過ぎ。

 

こえええ!!

 

どうも声は廊下の方から聞こえてきます。

 

ドアを開けると、廊下に髪の長い女性が体育座りをして、泣きじゃくっています。

どうしたんだろう?と、30秒位見つめたのですが、顔は髪に隠れて一向に見えません。

 

「そうだ、フロントに電話しよう」

と、一回ドアをしめて、電話をしようとしたのですが、やはり気になって、大丈夫ですかと声をかけようと、もう1度ドアを開けたのですが、女は忽然と姿を消していたのです。

 

「うぎゃ~~~」

何これ、何これ、何これ!!!

 

くっきりはっきりと見えたので、今だに、妖怪だったのか、それとも放置プレーとかをしていたお姉ちゃんだったのかは、わかりません。

 

案外、声をかけていて、顔をあげたら、のっぺらぼうだったりして。

それで、フロントまでかけていったら、くるっと振り返った受付さんが、やっぱりのっぺらぼうだったりしたりしてね。

「こんな顔か~い」

って。

 

さて、あれは人間、妖怪、どちらだったのでしょうか?

 

こんなにもんもんとしちゃうなら、声をかければよかったかなと、ちょっと後悔しております。

 

このあとラインしまくって、一人つかまったのが、よりにもよって、霊感バリバリの作家さん。

 

「あ~、赤坂六本木界隈には、うじゃうじゃいるからね~」

 

とのコメントで、全く怖さをやわらげる効果にはならなかったのでした。

おかしな点といえば、普通、ドアが開く音がしたら、そちらの方を見るもんなんじゃないでしょうか。

全く顔を上げないというのは、不自然な気がします。

 

また、普通、そんな大泣きしている所を人に見られたら、ちょっと声のトーンを落とすものではないですか?

 

ところが、この女性は、コンスタントに高い声で、一定のリズムで泣いていたんですよ。

けん、けんけんけん、けん、けんけんけん、みたいなイメージ。

 

普通、泣きじゃくると、鼻をすする音とかもはいったり、涙を手で拭ったりするものだと思うのですが、ひたすら下を向いて、けん、けんけんけん、みたいな泣き方をしていたんですよね。

 

ちょっとおかしな感じでした。

 

ただ、着ていたものは、着物でも、貞子のような白い服でもなく、ラブリーなパジャマ姿だったのです。

 

妖怪がそんなん着るかいな?

するとやはり何かの事情があった人?

それとも、今日びは妖怪だって、GUとかで、かわいいの買ってくるのかしらん?

 

チェックアウトのときに、廊下で泣いている女がうるさいという苦情はなかったかと聞いたのですが、なかったそうです。

 

ここのホテルねぇ、あまり特定するようなことを書くとご迷惑になるので書きませんが、廊下がとても特徴的なのです。

多分、行かれたらすぐに、ああ、いやだなぁ、と思うはずです。めまいがする作りなの。コンセプトは、異界へ続く無限回廊? いや、それ、すでにつながっていますから! こちとら、異界みちゃいましたから、的な感じなのですよ。

で、部屋に入ると、なぜかご丁寧に合わせ鏡ができていて、やはりめまいがするのです。

 

わざと? ねえ、わざとそんな作りにしたの!?

 

意外にある全国ののっぺらぼう目撃談の共通点とは

のっぺらぼうの逸話は、赤坂だけでなく、全国に意外とあるようです。

 

真夏の暑いさかり、ふと人影が途絶えた道の端で、着物姿の女がしゃがんでいる。

暑い盛りに汗もかいておらず、まるでそこだけ温度が違っているようだ。

貧血でも起こしたかと声をかけて、顔を上げるとのっぺらぼうだった、というようなお話です。

 

一つ共通点として興味深かったのが、多くの場合、まずはしゃがんでいること。

「どうしましたか?」

って、声をかけられるのを待っているのがパターンで、あまり道の向こうから全力疾走して、のっぺらぼうを全力アピールしてくるような話はないようです。

 

全国でのっぺらぼうを見たよという方。または、変なものを見つまったよ!という方は、ぜひご報告を。がちなのは怖いから、笑えるような妖怪話とかがいいな~。

 

さて、朝になって返ってきた1本のライン。

 

「女性が体育座りをして悲しそうに泣いているのは怖いけどさ、猫が香箱座りをして悲しげに鳴いているところを想像してみて。急に萌える感じになるよね」

 

確かに。想像して萌えました♪

こんな発想をする彼女が大好きです。

 

いかがでしたか。

本日のお話は、のっぺらぼうの逸話のある赤坂でみた、泣いてる女というお話でした。

ちなみに、このホテル、開業から1年ほどで、閉鎖となりました。

やはり、何かいろいろとあったと思われます。

 

似たようなお話です。いずれもバーバラのだからそんなに怖くありません。

 

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12 Responses to “のっぺらぼうの逸話のある赤坂でみた、泣いてる女”

  1. てぃ より:

    あああもう…。
    想像してた記事と全然違いますやん!
    新年早々なにけったいなもんばっかり見てはりますのん!!(汗)

    のっぺらぼうって「こんな顔かい?」と、口もないのにどうやって話しかけるんでしょうね。やっぱ個別教室のト○イさんみたいに「心に直接話しかけてくる」んでしょうか。
    気持ち悪ッ!

    けんけん泣いてたモノですけど、再びドアを開けたらいなかったって、一度め開けた時にバーバラさまの部屋に入り込んだってことでは、ないですよねえ?
    …おうちに連れて帰ってきてませんよねぇ?(笑)

    • kaiun より:

      てぃ様

      お正月から、コンビニ強盗と遭遇して通報したり、けんけん泣く何かがいてはったり、なかなか今年はすごい出だしです。

      たしかに。

      どうして、口もないのに、しゃべれるんでしょう?
      実は、あれは、全身タイツをかぶっているんだったりすて。

      どわあ、ドアを閉める瞬間に四つん這いダッシュで部屋に駆け込まれていたりしたら怖いですね! 

      今晩、家の廊下でけんけん泣くもんを見てしまったら、精神的ダメージは相当なもんになりそうですね。

      香箱座りの猫はかわいいのに、体育座りの真夜中の女性は、なぜあんなにも怖いんでしょうね。

      バーバラ

  2. てぃ より:

    そもそも夜中2時半の泣き声を聞いてドアを開けちゃいかんです。「ああヤバい時間にヤバそうな声が聞こえるわ~…ぐー。」が正解かと。
    ネタ拾いにいって変なもん拾ってこないでくださいねー、もう。

    猫の香箱、かわいいですよね。うちの2頭(匹の域に収まらぬ体格で…笑)はヘソ天がデフォルトです…香箱せえ!(←千鳥のノブ風に、どうぞ。)

    • kaiun より:

      てぃ様

      いや、でもさ。 

      確認しないのも怖くない? 出所わからない女の泣き声って…。 

      猫のへそ天、萌え萌えですねっっっ

      翌日の日枝神社の参拝、すごく良かったです。

      本日は、物事がとてもすいすい進んでいます。 日枝神社、大好きなんですよね。

      本当は、全国の神社をまわりたいのですが、今年は、方位が本当にとれないんですよ。

      夏の大阪短期くらい。

      バーバラ

  3. てぃ より:

    あらー、大阪短期決戦のみなのですね…それは残念です。
    インダー先生がインドで執筆活動をされている間、こちらへ、取材旅行がてら「おひまな~ら~、来てよねっ♪」とお誘いしようかと考えておりましたのに~。

    日枝神社、不勉強で全然知らないので、バーバラさまの記事で勉強させていただきまーす。

    …出どころ分からない女の泣き声、無視してて、だんだん近づいてきたりしてもイヤですねぇ。駄菓子菓子わたすは寝るのだぁっ。(笑)

    • kaiun より:

      てぃ様

      そうなのです。来年は、たっぷりとれそうです。 てぃ様方面は、ぜひともせめたいところです。
      いろいろと宝庫ですものね。

      そういえば、思い出したんですが、チェックアウトのとき、スムーズにいかなかったんですよ。

      名前がみつからず、もう1度調べても見つからず。

      予約番号を見せて、ようやく担当の横から女性が、

      「例のあの、部屋をかわっていただいた件なので、こちらのお部屋ではなくて、あの部屋なんですよ」

      「ああ、あの部屋」

      という会話があったのです。

      あの部屋? 部屋をかわっていただいた件!!??

      あの部屋って何? なぜその人はかわってもらったの?

      しかし、日枝さんのおかげか、座敷童的な何かだったのか、地味に運気があがった気がします。
      今日は、とても充実!

      B

  4. てぃ より:

    ええっどの部屋!?(汗)

    やっぱりなんかいわくありそうですね…こわ。

    • kaiun より:

      てぃ様

      たぶん、誰かが、「この部屋チェンジしてください」と、いったそのあとにのこのこ私が行ったのでしょう。

      新年会のあとだったので、チェックインが23時近くだったのですよ。

      B

  5. てぃ より:

    なるほど、誰かが「かえて!」と言って替えてもらった部屋が、元々はバーバラさまが入るはずだった部屋で、バーバラさまは「誰かが何らかの理由でいたくないと思った」部屋に回された、と。

    遅いチェックインで(部屋がミスで埋まって)スイートにアップグレードすることもあれば、そういうお部屋になっちゃうこともあるんですねぇ…。

    • kaiun より:

      てぃ様

      そうなのですよ。

      こんなこともありますが、たぶん大手旅行会社の宿の視察? の人と間違われて、ある旅館の
      すごいスイートの部屋に通されたこともあります。

      ラッキーを通り越して、夫がおびえてしまいました(笑)

      いろいろありまして、バランスが取れてる?

      B

  6. てぃ より:

    ええっいいですねー!旅館のスイート!
    大手旅行社の視察…バーバラさまとダンナさま、どちらが上司に見えたでしょう。(笑)

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